個人的に読んだ本のメモです。
あくまで自分の備忘録的なものです。
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競争優位のシステム
「加護野忠男」1999年 PHP新書
顧客に価値を届けるための「事業の仕組み」の競争
商品サービスの差別化=部分的に競争の無い状態を作り出す。その手段が差別化である。
もうひとつの差別化=事業の仕組みの差別化
事業システムとは → モノを手にするまでの複雑な仕組み
そのうち
どの活動を自社で担当するのか?
社外のさまざまな取引先との間にどのような関係を築くか
具体的に。。。社内では
①だれがどの仕事を分担するか、分担構造の設計
②インセンティブシステムの設計
③情報の流れの設計
④モノの流れの設計
⑤お金の流れの設計
[事業システムの評価]
どれほどの付加価値を構築したかが、ものさし
①顧客に価値はあるのか?
②類似価値を提供している他社と比べて効率は良いのか?
③競争相手にとって、どれだけ模倣が難しいか?
④システムの優位性が長期にわたって持続しうるか?
⑤将来の可能性をどれだけ持っているのか?
[事業コンセプト]
どのような顧客にどのような価値を提供しようとしているのか
[新しい考え]
スピードの経済
組み合わせの経済
集中特化と外部化
シュンペーター曰く
人、モノ、金の新しい組み合わせがイノベーション
情報収集のもっとも効率的な方法は、情報を持っている人々をひきつける魅力を作ること。
感想
さすが、経営学の大御所、神戸大の加護野先生。10年前に言われていることは今でも十分活用できます。ドラッカーの影響も大きく受けていると見受けました。ドラッカーも原書はよくわかりずらいのですが、日本の経営学者の本はそれを踏襲してより発展的、実践的に説明されており、わかりやすいです。
古本屋で105円で買ってきた本なのですが、得しました。すいません、先生。
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読書メモ「ブルーオーシャン戦略のツボがわかる本」 2009年9月1日発行 秀和システム