2010年12月11日土曜日

企業の社会的責任

久しぶりにずいぶん、昔に買った、P.F. Druckerの「ポスト資本主義社会」を読み直しているんですが、良いことを言っていますね。

「少なくとも資本のコストに見合うだけの利益をあげられない企業は社会的に無責任である。社会の資源を浪費しているにすぎない」

収益をあげあれない企業は社会資本を浪費しているだけ、私も事あるごとに、言っているのですが、国家が税金で教育した国立大学卒の技術者を、大企業だからというだけで、何年も、電気炊飯器の改良に費やしたり、はたまた、家庭用たこ焼き器を作らせている。

典型的なのが、三洋電機だろうか、本来社会資本である国立大や高専を出たエンジニアを囲い込み、浪費しつづけた結果ではないのか?三洋の電池技術はすばらしかったが、なぜ、ごく最近まで、他のローテク商品を作り続けていたのだろうか?

社会に意義のある、技術開発をさせてあげるのが、経営者としての務めなのではと思ったりします。

たしかに品質の良い炊飯器は価格もそこそこ高く、喜ばれています。だからと言って、技術者の他の可能性を排除してまで、そのようなローテク商品を改良しなければならないのか。
大企業だからと優秀な頭脳を囲い込んで非生産的な活動をさせていて良いのか?
日本が技術立国からじりじりと落ちてきているのもここに原因があると思うのは私だけだろうか。

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