論文やレポートの印刷、ネットやデータベースサービスからの資料収集。やはり、紙に印刷された情報が無ければ、効率的な知的活動や知的生産はできません。
大量に印刷することがやむおえない場合もあります。しかしながら、失敗印刷や、クラブ活動のビラとか、本来の学業に関係の無い印刷は制限する必要があります。
大学ではこのような不要な印刷のため、多大なコストを負担しています。
そのため、最近、特に国立大学で、印刷に課金する方向に安易に流れているような気がします。
課金システムを構築するために、大手事務機メーカーに丸投げで、多大な金額をかけて、発注しようとしています。また、丸投げすれば、機器、消耗品に関して割高な費用が設定され、全体として、かなりの経費が消費されることになります。
本当にこれで良いのでしょうか?
本来、このような費用は本当に印刷が必要な研究者や、学生に向けて支払われるべきだと思います。
COSYの提唱するプリントマネジメントシステムは以下のとおりです。
- マルチベンダー対応でどこの機械にも出来る限り対応する。結果として機器購入時に市場で最も適切な価格を提示してきたメーカーの製品を導入することができる。
- 間違い印刷を極力防ぐソリューションを提供していく
- 適切なルールを持って、カラー印刷をしてもらう。
- 年間に支払っている消耗品代金に見合った価格の管理システムを提供する。
- 課金するにしても、例えば上限の500枚を超えた部分に限って課金するなどの対応をとる。
- 大学院生に対しては2000枚まで無料にするなど、柔軟な対応
- あらかじめ決めた印刷ルールに反する印刷を行った場合は警告を表示して、徐々に学生を啓蒙する。(プロッターでWebを印刷など禁止)
- 導入するなら学生の使い勝手を向上させることを念頭に置く。
- 学部単位、研究室単位でも手軽に設置できる簡単さ、低価格を実現する。
私も海外で複数の大学で勉強させてもらったり、日本でも、大学院ですばらしい勉学環境を提供してもらい、感謝しています。最近の学生を圧迫するような大学法人や事務機業界の動きに憤りを感じております。
日本が知的生産性で海外に負けるのは憂慮すべき事態です。
本来、経済的に困窮している学生でも学べるということのために設立された国立大学が学生に負担を強いるのは本末転倒です。私が大学生のころは、授業料免除+年間500円の寮費+アルバイトで100%自分で大学に通っていた学生がたくさんいました。経済格差が優秀な将来をになう人材の勉学を挫くような結果になってはいけません。私の父などは、原爆の多大な被害を受けた広島大学でバラックに住みアルバイトしながら、必死に勉学を続けたようです。
企業の存続性と社会的な意義はよーく考えてみる必要がありそうです。
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