2012年5月27日日曜日

日本製家電が落ち目の理由

もう、10年以上前から思っていたことなのですが、日本製家電は本当に良いのだろうか?物が良かったら売れるはずだと思うのですが。
以前は値段の割りに、品質が良くて壊れてにくいというので売れていたのは誰もが認めるところだと思います。
性能がまあまあ満足レベルで価格もお手ごろ。
これなら売れます。いや、いままで売れていました。

これを良いことに、延々、電子レンジや炊飯器、冷蔵庫を改良につぐ改良で、ここまでやるか、と改良を続けていました。何が利点なのか、良くわからない差別化機能を搭載して、尋常ではないモデルチェンジを行ってきました。値段はどんどん高くなり、8000円で売っている掃除機がある一方で7万円もする主力商品があったりする、その差はごく一部の掃除機マニアにしかわからない。でも7万円もするのに、ぺランぺランのプラスチックで、安けない。

日本製品のデザインの悪さといえば、目を覆いたくなるひどいものがいっぱいあります。
家の中に置くと、自己主張が強すぎて、いろいろな家電を置くと、部屋の中があの、落ち着きのない、おもちゃ箱をひっくり返したような家電売場のようになってしまいます。

テレビなどのリモコンなどにいたっては、わけのわからないボタンだらけで、老人でも困らないようにと思ってか、巨大な文字が大量に踊っています。美的センスのかけらもありません。

ヨーロッパ製品などはもともと多言語対応しなければならないので、必要最低限の記号で表しています。記号で表せないほど複雑な機能はそもそも見せないというのが鉄則です。

製品の質感も悪すぎます。ペランペラン、テカテカのプラスチックでテレビの前面が縁取りされていたりします。日本製品を代表する、シャープのアクオスにして、これです。製造原価を下げるためにPS樹脂を使っていたり、良くてABSです。

洗練された大人の消費者には受け入れられない、低価格志向の人にはコストパーフォーマンスが悪すぎて売れない。日本以外の市場ではいったい誰が買うのかわからないような趣味の悪い商品を売っています。コピー機にしても、コニカミノルタは欧州の志向を重視しているので、それなりに見れるデザインですが、リコーなどは国内市場を重視しているのか、目を覆いたくなるような色使い、デザインではないでしょうか。ごめんなさい、リコーさん。でもこれは正直そう思います。
(後日追加:2012年最新機ではリコー機もデザインを一新し、かなり良くなりました。反対にコニカミノルタのデザインが???になってきています。)
欧州の事務所に置いて、とても許されるデザインではないような気がします。製品性能が良いからなんとかなっているわけで、デザインが良くなればもっと売れるはずです。

などなど、考えると、落ちるべくして、日本製品が落ちてきていると思うのは私だけでしょうか。


2012年5月19日土曜日

OKI Fair にて、弊社のプリント管理ソリューションを展示しました。

2012年5月18日、大阪梅田スカイビルにて沖フェアが開催されました。
福島の災害、タイの洪水、昨年の度重なる苦境を乗り越えて、今年度は大幅販売台数増をめざしています。
本当に、昨年の沖データ社は災害続きで、特にタイの洪水で、工場が浸水し、製品を売りたくても売れない状況が続いていました。このような逆境にもめげず。全社一丸となって、復旧し、わずか一年程度の間に反転攻勢に出ることができるとは。日本企業の底力にはまったくもって、感服せざるを得ません。今、日本メーカーの株価は軒並み下がっていますが、私自身は買いだと思っています。
日本人が元気をなくしているのはマスコミがあまりにも、日本はダメだダメだ、と洗脳しているからではないでしょうか。今こそ日本企業の底力を信じるときが来ているのではないでしょうか。

今回、COSY社のプリント管理ソリューションと沖データ、最新プリンタ機種とのデモを展示させていただきました。

2012年5月3日木曜日

昨日は、連休の中日と言うことで、日ごろできない仕事と思い、わが社、COSY Print Job Monitor の新バージョン、Ver.6.0を使い倒してみました。
改めて使ってみると、いろいろなことに応用できそうです。

過去に印刷した、印刷ログをダブルクリックすると、印刷した文書のビットイメージが見れたりします。
かなり粗い画像なので、細部の文字は読めなかったりしますが、少なくとも何を印刷したかがわかります。画像が荒い分、格納メモリもそんなに食いません。
過去画像のフォルダにどんどん貯められるだけなので、このフォルダを外付けのテラバイト級のHDDにでも放り込んでおけば、相当なページ数の画像ログが記録されます。
←クリックすると拡大します。

数年前、情報セキュリティー対策で銀行用にプリント画像ログシステムの入札があったとき、某大手事務機メーカーが、2000万円で落札したと言うのがありましたが、今ではうちの安価なソフトと1万円程度の1Tバイトの外付けディスクで実現できます。技術の進歩はすごいですね。

仕組みは簡単、プリント時に生成されるEMFファイルから、ごく粗い、ビットイメージに変換して保管していると言うものです。HDDの容量が増えてきた今では、これで充分ですよね。
ここでも、クリステンセン教授の理論通りと言うことでしょうか。

自分たちの知らないところで既存技術が陳腐化する破壊的技術がそういうことを意図ぜず開発されている。これが現代の世の中なんだと思います。

ストレージ容量が飛躍的に増加→データ保管の単価が劇的に下がる→データサイズを気にしなくてよくなる。→既存業者の崩壊→使われ方が変わってくるし、多様化もしてくる。→新ビジネスの勃興

通信回線の高速化、ネット会議システムの低価格化高度化→在宅勤務が可能に→別に東京のオフィスに毎日出勤する必要無し→地方の雇用増加→地域のサテライトオフィスの集合体のような会社が出来たっておかしくない。

協業先を連携させる、ネットワークオーケストレーション型企業がすでに海外ではできてきているが、日本企業もどんどん変わるべきなんだろうなあと思う今日この頃です。

わが社もできれば、世界何極かの拠点を知のネットワークで結び、働く場所を選ばない、働きたい場所で働けるようにしていきたいものだと思います。