もう、10年以上前から思っていたことなのですが、日本製家電は本当に良いのだろうか?物が良かったら売れるはずだと思うのですが。
以前は値段の割りに、品質が良くて壊れてにくいというので売れていたのは誰もが認めるところだと思います。
性能がまあまあ満足レベルで価格もお手ごろ。
これなら売れます。いや、いままで売れていました。
これを良いことに、延々、電子レンジや炊飯器、冷蔵庫を改良につぐ改良で、ここまでやるか、と改良を続けていました。何が利点なのか、良くわからない差別化機能を搭載して、尋常ではないモデルチェンジを行ってきました。値段はどんどん高くなり、8000円で売っている掃除機がある一方で7万円もする主力商品があったりする、その差はごく一部の掃除機マニアにしかわからない。でも7万円もするのに、ぺランぺランのプラスチックで、安けない。
日本製品のデザインの悪さといえば、目を覆いたくなるひどいものがいっぱいあります。
家の中に置くと、自己主張が強すぎて、いろいろな家電を置くと、部屋の中があの、落ち着きのない、おもちゃ箱をひっくり返したような家電売場のようになってしまいます。
テレビなどのリモコンなどにいたっては、わけのわからないボタンだらけで、老人でも困らないようにと思ってか、巨大な文字が大量に踊っています。美的センスのかけらもありません。
ヨーロッパ製品などはもともと多言語対応しなければならないので、必要最低限の記号で表しています。記号で表せないほど複雑な機能はそもそも見せないというのが鉄則です。
製品の質感も悪すぎます。ペランペラン、テカテカのプラスチックでテレビの前面が縁取りされていたりします。日本製品を代表する、シャープのアクオスにして、これです。製造原価を下げるためにPS樹脂を使っていたり、良くてABSです。
洗練された大人の消費者には受け入れられない、低価格志向の人にはコストパーフォーマンスが悪すぎて売れない。日本以外の市場ではいったい誰が買うのかわからないような趣味の悪い商品を売っています。コピー機にしても、コニカミノルタは欧州の志向を重視しているので、それなりに見れるデザインですが、リコーなどは国内市場を重視しているのか、目を覆いたくなるような色使い、デザインではないでしょうか。ごめんなさい、リコーさん。でもこれは正直そう思います。
(後日追加:2012年最新機ではリコー機もデザインを一新し、かなり良くなりました。反対にコニカミノルタのデザインが???になってきています。)
欧州の事務所に置いて、とても許されるデザインではないような気がします。製品性能が良いからなんとかなっているわけで、デザインが良くなればもっと売れるはずです。
などなど、考えると、落ちるべくして、日本製品が落ちてきていると思うのは私だけでしょうか。
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