2012年6月16日土曜日

日本の英語教育

日本の英語教育で良く聞く声は「聴く、使う」ができないから、会話重視にしなければ。という声です。
本当にそうでしょうか。
いわゆる、英会話学校へ行って、とにかく、しゃべりましょう。慣れましょう、というやり方で良いのでしょうか。

私は英語を操る能力はまずは、圧倒的な単語力、文章構築力がなければ無理なのではと思っています。特に単語力です。
私のアメリカ勤務時代の上司に帝大の物理学科の大学院を出た、人がいましたが、彼は、とにかく、知っている単語をつなげて、しゃべる、しゃべる、相手が納得するまでしゃべる。聞いてみると、頭の中で日本語で考え、英単語に直してしゃべっていると言っていました。
彼の圧倒的単語力をもってすれば、どんな内容も、英語に逐次翻訳できます。

国際ビジネスの現場では喋り方が自然かどうか、は置いておいて、意味が通じて、仕事が進むなら、それでOKです。むしろ、いくら流暢でも、誤解が生じてはだめです。

こう書くと、すぐ、英語もろくにしゃべられない人が、日本の中高校で習った英語なんて勉強しなくても単語を並べるだけでも通じれば良いんだ、英会話学校へ行って、場馴れすればいいんだ。すぐ言い出すのですが、そんなレベルではだめです。圧倒的な単語力が必要なのです。

今の英会話学校は、不十分な日本の中高等学校の英語力で、しゃべっているだけなので、まず、進歩は無いのではないでしょうか。楽してダイエットと同じで、大した効果も期待できないのではないでしょうか。

実は英会話学校もそんなことはわかっているから、苦しい、英単語の暗記とか、文法の徹底勉強などはやりません。そんなことをすると、やる気のある数パーセントの人は英語が上達する代わりに、大半の生徒にやめられてしまうからです。

英語でも学問に王道なし、の通り、圧倒的単語力をつけなければ、仕事でやりあえるような英語力はつきません。当然読書もしかりです。アホほど単語を覚えて、アホほど読書して、毎日、英語で日記を書くというような地道な努力以外にないのではと思います。

よく、英語は苦手でと言いながら、英会話学校に行く人を見ますが、単に努力をしないから、しゃべられるようにならない、それだけだと思います。

じゃあ、お前はそれだけ勉強しているのか?と言われると、最近していません。ごめんなさい。
でも、昔はアホほどやりました。

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