2011年7月24日日曜日

日本の大学で英語で講義をするべきか

最近日経の記事で、日本で英語で履修できる状態にするにはいろいろ障害があると出ていたが。
日本の大学で英語で講義をするべきか。ということについて考えてみた。
http://htn.to/qqhPX7

英語で履修できる一つのもっとも大きな意義は、日本に興味はあるけれど、日本語の習熟が今一つ、また、日本語は今特に必要性を感じていないという学生をとりこめることかと思う。
英語で日本研究をすることもできるし、そもそも、日本の技術に興味を持っているだけという学生なら、日本語なんてどうでも良いはずである。

こういう話をすると、すぐに、日本で勉強するんだから、日本語くらい勉強してくるべきだ。という人が出てくるが、そんなことを言っていたら、いつまでたっても、日本に来る学生が増えないだろう。

日本の優れた技術を学びたい、こういう学生が本当に日本語が必要なのだろうか。もちろん、できるに越したことはないが、それ以前に技術を勉強するのが主目的なのである。

日本文化を学びたい人は、がんばって日本語を勉強してもらえば良い。文化と言語はワンセットだから、これは必要なことだ。しかし、それ以外の日本的経営、日本の技術、これは別に英語でも勉強できるはずである。

日本を本当に国際化したければ、日本の中に世界を作るしかない。そういう意味では、大学はもっと、海外の学生に門戸を開くべきである。
日本語試験に合格しなければ、入学できないなんて、あまりにも、高飛車ではないだろうか。

アメリカの大学は英語の実力を条件としているが、それはあたりまえである。いくらフランス人がフランス語が国連に公認された第一言語であると言ったところで、世界はやはり英語だ。

少なくとも、日本は英語もしくは日本語の実力レベルを入学許可条件にするべきだと思う。

そうすれば、特にヨーロッパで日本に興味を持っている多くの学生が留学を検討する気になるのではと思う。もちろんその他の地域でもしかりである。

昔、カナダで勉強していた時、インドネシア人のルームメイトが居たが、インドネシアでは工学部の教科書はすべて英語、技術も英語で学ぶと言っていた。だから、英語の技術用語しか知らない。自国の技術用語は限られているのだ。

このような学生でも、英語で講義をするようになれば、日本で勉強することができる。

なにも、日本人の学生全員が英語で講義を受けろと言っているのではなく、授業の取り方、組合せで、英語だけでも卒業単位が取れるようにするべきと言っているのだ。

英語で講義ができる先生が少ない?それなら、海外から先生を呼べばよいし、英語で講義ができる日本人の講師を呼んできても良いのでは?
企業の第一線で働いてきた人たちで英語で技術やビジネスを語れる人なんて、山ほどいるし、そういう人を連れてくれば良いだけだと思う。
別に専任講師じゃなくても、非常勤で良いのだから。

0 件のコメント:

コメントを投稿