2011年12月17日土曜日

2011年、年末に思う事

2011年もふと気が付くと、師走になってしまいました。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

この一年は短いようで長かったような気がします。2月にはオーストラリア出張、4月、6月は香港、中国へとビジネス拡大のため、積極的に動き回りました。まだ、これらのビジネスはスタートポイントにたどり着いたばかりで、まだまだ、手を加えていかなければなりません。

日本国では、3,11の大震災と津波で大変な犠牲者が出ました。自分としては、何も力になれず、うしろめたさすら、感じています。恐らく、日本の多くの人が同じような気持ちなのではと思います。

一方で、いまだに復興が本格的にスタートしておらず、これからも、何かできることがあるのではと思い、せめて、忘れずに、何ができるか考え続けることが必要なのではと思って、日々すごしています。
国としても、ぜひ、継続的に復興が進められるように願っております。

2011年は創業5年という事で、非常に大きな節目になる年だったのですが、この5年間、リーマンショック、震災、世界的景気後退と、逆風の方が多かったような気がします。しかしながら、スタートアップ企業としては、良い点もたくさんありました。円高により、海外のソフト開発ベンチャーが日本市場への輸出を拡大したいと思ってきている点と、景気後退による、事務所家賃の低下、革新的なインターネットサービスの拡大、価格低下により、われわれのような零細企業にも、非常にパワフルなツール(武器)を手に入れることができています。

Skypeによる、海外との通話コストは劇的に下がり、各種、Web会議システムを使えば、リモートでプレゼン共有したり、ソフトウエアの組み込みを遠隔操作で行ったり、非常に大きな可能性を感じています。
クラウドサービスにしても、自社専用サーバーをクラウド上に非常に安価に構築できたり、日々業務の基幹となるグループウエアもわずかな金額で利用することができるようになっています。
COSYのスタッフは東京地区、関西、広島地区に分散しており、月額3000円で、グループウエア、ファイル共有、ワークフローが活用されています。年間わずか、36000円で主業務がまわって行くというのは、10年前には考えられなかったことだと思います。

事業の成果としては、弊社の大学向けのプリントマネジメントシステムが徐々に認められてきて、日本有数の有力校への導入が決まってきています。
弊社のプリントマネジメントシステムではプリンターの入換え時期の度に入れ替えるのではなく、プリンタメーカーに依存しない環境が作れるというところが大きな利点となっています。
また、大学でのIC学生証のスタンダードとも言える、FCFカードに対応することにより、学内の他のサービスとの連携の芽も出てきています。

来年はぜひ、今まで種を蒔いてきた成果を現実のものとするために、がんばって行きたいと思っております。

今後とも、ご支援ご指導のほどお願い申し上げます。

2011年11月13日日曜日

関西学院大学、丸の内講座の講義日程が決まりました。

丸の内講座 後期 グローバルビジネス講座 の日程が決まりました。

東京地区にお住いの方、お金と時間のある方、ぜひぜひ、申し込みお願いします。

2012年1月20日開講 毎週 金曜日、全5回 です。

受講料:20000円(一般)
関学同窓生は15000円で 5000円の割引です。

今までの経験では関学出身者は20%くらいなので、他校の方も気にせず、ご参加お願いします。

懇親会(会費制)も予定していますので、いろいろな会社の人と知り合いになれるチャンスでもあります。

1月20日の第一回はビジネスゲームをやります。
資源はあるけど、技術の無い国、技術はあるけど資源の無い国、チームに分かれて、競争ゲームです。国同士で好き勝手な契約を結んでもOK、さて、駆け引きの結果は如何に。。。。。

ちなみに、前々期に開催した講座では、マンモス狩りに出かける、村の存続をかけた、原始時代の集落と刈りのリーダーという設定で喧々諤々やりました。

こうご期待!

TPP参加と言うことで、税率を調べてみた。

子供のころ、叔父が頻繁にオーストラリアに行っていたので、オーストラリア産のバター、チーズの缶詰を良くもらっていた。
これが、もう、当時の日本製とは比べ物にならないくらいおいしかった。おかげで、いとこ連中みんなオーストラリア製バターが大好き。

また、オランダに住んでいた時の乳製品のおいしさはすばらしかった。

こんな、海外のチーズやバターがなぜか、ふつうの日本のスーパーには普通に売られていない。

税率を調べてみたら、やっぱり。

バターは 35%+¥1159/Kg の関税がかかっていた。
これでは、1Kg800円のバターに280円+1159=1439円の税金がかかってしまい、合計2239円になってしまう。
こりゃ高いわ。。。 3倍弱に暴騰!

ちなみにプロセスチーズは40%

天然はちみつは30% →大好きなマヌカハニーもこれでは高級品だ。

ついでにお米はキロあたり402円の関税がかかるようだ。

TPPでこれらが安く食べられると思うと、うれしいねえ。

でも、国内業者は大変。

とは言っても、チーズやバターは、どうせ国内生産量は知れているので、補助金で対処すれば、大した問題にならないのではとは思う。
日本のバター、チーズは本来の味がしない、クセが無さ過ぎて、おいしくない。

それにしても、これらの補助金を国民の血税で支払っても、おつりが来るくらい、経団連加盟の製造業が稼いでくれて、税金を納めてくれるんだろうねえ。これを経団連に切に言いたい。

注)ここに書かれた税率はさくっと調べたもので、表の見まちがいもあるかもしれません。
そのようなことがありましたら、お知らせください。

TPP参加でどうなるのだろう。

今回のTPP参加は著名な経済学者がこぞって、反対していたが、首相は結局強引に参加に持って行ってしまった。
経済、貿易面から見ると、農業が大きな打撃を受けるわりには、工業製品輸出では大幅な増は見込めないと言うのが、大方の経済学者の意見のようだし、政府の分析結果からも出ているようだ。

アメリカでの日本車の価格は十分安いし、それが少し安くなったからと言って、大幅に売れるものでもないだろう。むしろ、スタイルが良いとか、別の要因で売れるか売れないかが決まるように思われる。

農業の面から見ると、同じような島国のニュージーランドはどうだろう。ニュージーランドは輸出の大半が一次産業からの産出品だし、酪農業からの輸出が多い。
と言うことは、日本も農業従事者を劇的に減らして、効率化すれば、対抗できるということなのかもしれない。ただ、今の農村の風景は大きく変わるだろう。

ひょっとしたら、政府は農家に決定的な打撃を与えて、離農させ、それを企業が引き継ぐと言う劇的な変革を狙っているのかもしれない。それはそれで一理あるが、先ほども述べたように農村の風景は大きく変わるし、地縁社会も変わる。秋祭り、神社の縁日など日本の地域に根付いた文化も、やはり、変わっていくだろう。

おそらく、これらの変化を10年程度で進めていくことになると思うが、変われるまでの特定産物への補助金など、膨大な税金がかかるのは言うまでもない。このお金が無ければ、変化は頓挫し、多数の農家の犠牲が発生したり、失業者が発生するだろう。これを日本の工産業界が受け皿になれるかと言えばそれは無理がある。

結局、日本は海外に向けて、モノ、サービスを提供していくしかなく、そのためには多数の起業家が多種多様なサービスやモノを作り、海外に打って出なければ経済の拡大は望めない。
そのためには単純労働しかできない国民が大半だと、成り立たない。
時代に合った教育が求められてくる。

新しいものを創造していく、発想力、実行力、これを義務教育を通じて、スキルを付けていかなければ、新しい世界に適応できる人材は作れない。社会人も常に新しいスキルを身につけていかなければこれからの社会についていけないだろう。

そう考えると、教育こそ、これからの成長産業であることがわかる。
現にEducationはニュージーランドやオーストラリアの一次産品以外の重要な産業になっているし、政府もそれを推進している。
彼らはなまっているとは言え、英語が公用語だ。また、高等教育機関のレベルも高い。
予算の限られた、アジア地域の学生を誘因するには十分である。

日本で勉強する利点、強み、これを考える必要がありそうだ。

2011年11月13日

2011年10月11日火曜日

南房総の旅(その2)

釣竿を持って行っていたので、ちょっと釣りをしてみました。べらがつれました。うちの田舎では「ぎざみ」と呼びます。
お昼ご飯はちらしずし。思ったよりしょぼかったかな。

千葉の南房総を旅してきました。(その1)

3連休の日曜日、月曜日と千葉の南房総を旅してきました。
来年の9月まで、JRが南房総フリー切符を売り出しています。
これを使うと、東京から3500円で往復とフリー期間内のJRと沿線バスが乗り放題になります。
はっきり言って、単純に往復切符を買うよりもお得です。

特急券を追加で買えば、特急にも乗れます。今回は新宿さざなみ1号に乗って、一路、内房線を館山まで行きました。

特急券は社内でも買えますから、ふらっと、特急自由席に乗り込むことも可能です。







今回、朝一の特急に乗ったのですが、三連休でさぞかし混んでるのではと思ったのですが、二人座席が一人の旅行者が一人で占有できるくらい、適度に空いていました。

 さざなみ一号は黄色と白とブルーの鮮やかな車体。なかなかきれいです。




館山駅はスパニッシュスタイルの瀟洒な駅舎です。












南国リゾートをほうふつさせるような駅前通り。通りの先は太平洋

2011年9月29日木曜日

神戸と言えばJazz!

神戸と言えば、北野坂界隈のJazzクラブ

老舗の「ソネ」をはじめ、いろいろなお店がある。
そういえば、この前飛行機で見た映画で、渡辺貞夫がソネのオーナー役で出演していた。
何と言う映画だったか忘れたが、ソネでライブ出演を目指していた、Jazzクインテッドのリーダーがハンセン病で隔離され、社会から隔絶され、50年ぶりに施設を出たおじいちゃんが昔のメンバーを日本中捜し歩いて、集め、ついにソネで孫といっしょにライブ出演すると言う、社会派物語だった。

今年も10月初めからいろいろな 催しがめじろ押し。

COSYのオフィスのあるハーバーランドでも、ハーバーランドジャズが開催される。
http://sjckobe.com/Home.html

ジャズストリートも!北野坂で
http://www.kobejazzstreet.gr.jp/spirit/index.html

な、な、なんと、東京出張でどれも見れない。。。。。

残念!

2011年9月17日土曜日

最近かたい話題を書きすぎてるのかなあ

最近、かたい話題を書きすぎ、反省。

最近、気分転換に時々神戸オフィスから歩いて10分の大倉山公園に散歩に行きます。
公園のふもとにある、神戸市図書館によって、パラパラと本を読み、気が向いたら借りて、そのまま大倉山公園を2周ほど歩いて、事務所に帰ります。

海を見たいときは、神戸駅の地下街を通り抜けて、ハーバーランドへ、跳ね橋の横を通り、煉瓦倉庫のしゃれたレストラン街を通り抜け、灯台のある、神戸港へ。

東京のオフィスとは一味違った、環境です。

2011年9月3日土曜日

政府は円高対策を重点施策とすると言っているが。。。

政府は円高対策を重点施策とすると言っているが、何をする気なのでしょうか。

どうやら、先日、急速に円高が進んだとき、政府は市場最大の円売りドル買いオペレーションを行ったようだ、たしかに一時的に円高に振れたが、すぐ、元の75円台に戻ってしまった。
そのために使われた金額は膨大な額に上っている。

日本の多くの経済学者が太平洋に目薬を落とすようなもんだと言っているように、焼石に水なのは、わかっているくせに、世論を恐れてやったようにも見える。

そもそも、やらなければならないのは、円安にするのではなく、一ドル75円でも日本が稼げる体制を早く作ることだろう。

ドルを買った、このお金をなぜ、国内産業の育成に使わないのか。研究開発助成金も削られたまま。

ドル買いオペはどうせ、一ドル50円に落ちる、ドルに両替したところで、ムダ金になるのは目に見えているのに。

メーカーが海外に出てしまうので空洞化すると言うけれど、それはもう止めようが無いのはみんなわかっている事だと思う。出ていける産業は出ていけば良いのだと思います。

国内で稼げる新産業を作らなければと、いろいろな学識者が言っています。

一つ提案があります。

メーカーの垣根を越えて、第一級のエンジニアを集め、世界一の車を作る。世界一のプリンタを作る。これを国家プロジェクトでやるのです。
日本が本当に技術立国と言うのならそれを示す必要があります。

はやぶさのような成功もありますが、ここ10年、私が思うに日本の技術は衰退しています。
技術者のスーパードリームチームを作り、そこに政府が潤沢な開発費を与えるのです。各産業のフラッグシップ的な製品を開発するプロジェクトを作り、日本国民の自信を回復するとともに、本当の意味での技術立国をめざすべきでしょう。

技術の世界に居ない、一般の人は日本は最先端の技術立国だと思っているきらいがあるようですが、実はもう、そのポジションからは脱落しているのです。アメリカのアップルが開発した、iPhone,iPad,iMacがただ単にアイデアが良いだけの商品で、日本メーカーでもジョブスのようなアイデアマンが居たら作れたのでしょうか。
答はノーだと思います。技術力が無いのです。グラフィックス技術、マイクロプロセッサ技術、どれをとっても、負けていたはずです。

日本は結局人材しか居ない、資源の無い国です。国家プロジェクトとして、ぜひ、スーパーエンジニアで構成される、ドリームチームを作ってもらいたい。企業はそのための人材を出してほしい。


2011年8月6日土曜日

8月6日

8月6日は言わずと知れた、広島原爆の日である。

今回、思い出すのは、中学校、高校の被爆経験を持った先生たちである。
もちろん、もう、第一線を退いているだろうし、存命かどうかもわからない。
白血病で亡くなられているかもしれない。

たまにしか、当時の話はしてくれなかったが、生徒にいろいろ体験を教えてくれた。

どの先生だったか忘れたが、先生は、ちょうど小学校へ行く前に家族と朝ごはんを食べていて、俺は、早食いだから助かったと言っていた。

ごちそうさまー、と言って、食卓から立ち上がって、タンスのところまで来たところで、熱線、光線の直撃を受け、後ろを振り向くと、家族が全滅、自分だけ、タンスの陰で、光を浴びず助かったとか

前出の先生は、良く、ピカドン、ピカドンと良く言うけど、わしの家では爆心に近かったので、光線と音が同時だった。とか

高校の校長先生は子供ながら、防火用水の桶の中で火の手を避けていて、近所のおねえさんを助けたとか

先生の知り合いは当時を思い出すのが嫌で、いくら、説得しても、当時の状況を説明するのが嫌で原爆手帳をもらいに行けないという話とか

そういえば、中学校の校長はシベリア抑留されていて、トラクターから、ジャガイモを植えるためにポトン、ポトンと畑に落ちてくるのをこっそりかっぱらって、かじって生き延びたとか、

当時は生の戦争の話を子供たちも聞かされて育ったが、今はもう、そういう機会がどんどん減っている。青桐の下で被爆体験を話していたおばあさんも亡くなられたそうだ。

こういう話は風化させてはいけない。。。。と思う、8月6日でした。

HIROSHIMA Thousand Cranes <- ぜひ、これも見ていただければ。

2011年7月30日土曜日

読書メモ「ブルーオーシャン戦略のツボがわかる本」

成熟化市場のシナリオ

  1. 市場の規模がピークを打ち、さらなる成長は期待できなくなる。
  2. それゆえ企業はシェアの維持拡大をめざす。
  3. 目先を変えた他社との差別化に躍起になる。
  4. 差別化競争は商品寿命の短期化、商品開発にまい進
  5. 開発投資による利益の圧迫
  6. 顧客はその差別化に価値を感じず、安価なものに走り出す
  7. =コモディティー化の始まり
  8. 利益なき価格競争への突入
  9. リーダー企業は規模の優位性を武器に低コスト化
  10. 参入企業の淘汰が始まる。
これはRed Ocean市場である。

<Red Ocean戦略の戦略策定方法>
  1. 環境分析
  2. 市場細分化と標的市場の策定 Segmentation and Trageting
  3. アプローチする市場に対してポジショニング分析
  4. 4Pマーケテイングの計画
  5. 数値目標を定めてPDCAを回す
ブルーオーシャン戦略のステップ
  1. プロジェクトチーム作り
  2. 現状分析
  3. ライフサイクル分析
  4. 市場地位分析→リーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーか
  5. SWOT分析
  6. 現状の戦略キャンパス作成
  7. 新たな顧客価値の抽出と仮説つくり
  8. 仮説検証と新たな戦略キャンバスつくり

香港出張から帰ってきました。

台風に伴う豪雨で飛行機の離陸が遅れましたが、なんとか無事日本に帰ってきました。

今回は、東京にある、統合IDマネジメントソフトウエアを開発している会社のプロジェクトでの出張でした。

いろいろなものがIT化されてくると、社員の認証システムがいろいろなところに出来てしまいます。例えば、ICカードを使ったドアの入退室システムの認証や、PCのログイン情報、人事の管理用情報など、いろいろなところで、個人を認証しなければなりません。
例えば企業では、派遣で一時的に在籍する人も居るでしょうし、退職、途中入社される方もおられるため、常に認証用のデータをアップデートする必要があります。これをそれぞれのデータベースでやっていたのでは、大変ですし、間違いも起こりやすいですね。
このようなIDデータを一元管理し、一か所を変えればすべてそれが反映されるようにすることで、管理者の負荷や間違いを減らすことができます。

このようなシステムではいろいろな環境でテストする必要があり、例えば Windows Active directory, Novell e-directory, LINUX LDAP, Macintosh, 環境をそろえるだけでもたいへんです。

香港ベースのWeSoft社の深センオフィスではこのような環境をそろえて、常時テストできる環境を持っています。また、彼らのコンセプトとして、Western world Standardのビジネス、マネジメントのやり方を保持しながら、中国コストでサービスを提供するというものがあります。
機密保持契約、セキュリティーにも配慮しています。

QAテストはほとんどの場合、新製品ですから、その情報が漏れると大変なことになります。

ということで、今回も香港サイエンスパークに行ってきました。
いつもながら、ここはエンジニアや技術ベースの起業家にとって、恵まれた環境です。
うらやましい限りです。


香港サイエンスパークの計画模型です。一大研究開発拠点です。

緑の多い、恵まれた環境です。


技術開発型企業が多いのが特徴です。We Software Ltd.の名前も

2011年7月24日日曜日

日本の大学で英語で講義をするべきか

最近日経の記事で、日本で英語で履修できる状態にするにはいろいろ障害があると出ていたが。
日本の大学で英語で講義をするべきか。ということについて考えてみた。
http://htn.to/qqhPX7

英語で履修できる一つのもっとも大きな意義は、日本に興味はあるけれど、日本語の習熟が今一つ、また、日本語は今特に必要性を感じていないという学生をとりこめることかと思う。
英語で日本研究をすることもできるし、そもそも、日本の技術に興味を持っているだけという学生なら、日本語なんてどうでも良いはずである。

こういう話をすると、すぐに、日本で勉強するんだから、日本語くらい勉強してくるべきだ。という人が出てくるが、そんなことを言っていたら、いつまでたっても、日本に来る学生が増えないだろう。

日本の優れた技術を学びたい、こういう学生が本当に日本語が必要なのだろうか。もちろん、できるに越したことはないが、それ以前に技術を勉強するのが主目的なのである。

日本文化を学びたい人は、がんばって日本語を勉強してもらえば良い。文化と言語はワンセットだから、これは必要なことだ。しかし、それ以外の日本的経営、日本の技術、これは別に英語でも勉強できるはずである。

日本を本当に国際化したければ、日本の中に世界を作るしかない。そういう意味では、大学はもっと、海外の学生に門戸を開くべきである。
日本語試験に合格しなければ、入学できないなんて、あまりにも、高飛車ではないだろうか。

アメリカの大学は英語の実力を条件としているが、それはあたりまえである。いくらフランス人がフランス語が国連に公認された第一言語であると言ったところで、世界はやはり英語だ。

少なくとも、日本は英語もしくは日本語の実力レベルを入学許可条件にするべきだと思う。

そうすれば、特にヨーロッパで日本に興味を持っている多くの学生が留学を検討する気になるのではと思う。もちろんその他の地域でもしかりである。

昔、カナダで勉強していた時、インドネシア人のルームメイトが居たが、インドネシアでは工学部の教科書はすべて英語、技術も英語で学ぶと言っていた。だから、英語の技術用語しか知らない。自国の技術用語は限られているのだ。

このような学生でも、英語で講義をするようになれば、日本で勉強することができる。

なにも、日本人の学生全員が英語で講義を受けろと言っているのではなく、授業の取り方、組合せで、英語だけでも卒業単位が取れるようにするべきと言っているのだ。

英語で講義ができる先生が少ない?それなら、海外から先生を呼べばよいし、英語で講義ができる日本人の講師を呼んできても良いのでは?
企業の第一線で働いてきた人たちで英語で技術やビジネスを語れる人なんて、山ほどいるし、そういう人を連れてくれば良いだけだと思う。
別に専任講師じゃなくても、非常勤で良いのだから。

2011年7月23日土曜日

自転車で江戸川の河口まで行きました。

ふらっと出た勢いで、江戸川の河口まで自転車でひとっ走り。
愛車はルイガノ、R3

リクルートファッションについて

最近、超就職氷河期と言われて久しいですが、街で見かけるあの、リクルートスーツ+鞄。たぶん、靴までが似通っているんですね。

みんなと同じ格好をしているから、非の付け所が無いということになるのか、少なくとも見かけでマイナスイメージを持たれないようにしようとしているのでしょうか。
はたまた、学校でこのような服装を推奨しているのか、いわゆる就活コンサルタントと言われるような人たちが扇動しているのか。
不思議です。

もし、学生たちのほうが、とにかく、マイナス点を付けられないようにという考えで、このような画一的な服装をしているのなら、もう、痛ましいとしか言いようがありません。
大人にも責任の一端があるような気がします。

私が人事、面接の担当者だったら、リクルートスーツは着てこないでください。
ファッションからにじみ出る人格も見ますから。

と、お触れを出すでしょうね。

外見も似たりよったり、質問に対する返答も模範解答、というのでは、選びようがないですからね。

弊社でも、昨年、メールで面接の依頼が来ました。
もう、やる気にあふれて、ぜひ、ぜひ、こんなことがしたい、と書いてあったので、すごいねー。
ということで、一緒にお昼を食べに行ったのですが、本人も、何をしたいのか、まったく良くわからない、でも、営業はやりたくない。貿易の事務仕事が良いかなあ。ってな感じ。

「うちは、英語しゃべれないとだめだよ。営業にも行ってもらうからね。」
まずは給料、コミッション制でアルバイトからなら良いよ。
良く考えてね。君のような若い人にとって、仕事はキャリアを積むことだからね。
うちに居たら勉強になるからね。大手企業や海外企業との打ち合わせにもバンバン連れて行くからね。

と言ったのですが。

尻ごみして、断られてしまいました。

事務仕事がしたいとか、このようなことは全然、非難されることでもなく、正直にそう言って、自分に合った仕事を探すのは良いことです。
何か、就職の例文メールがあるのか、やる気満々のメールを送ってこられると、その落差は大きいですよね。完全にミスマッチです。

こういう無理な就活に先生方が追い込んでいるのか、マスコミが煽っているのか、なかなか難しい問題です。

素直に、自分らしく正直にやりたいことを言って、それで受け入れらない会社なんて、そもそも行っても面白くないし、ぜんぜん、無理して入る必要なんて無いのにね。

それだけ、正社員にならなければいけない、卒業までにどこかひとつでも決めなければ。という強迫観念が強いんでしょうね。これは正直、かわいそうです。

昨年、立教大学で講義で世界のキャリアパスについて説明しました。

例えばアメリカのシリコンバレーでは大学卒業しても、すぐにエンジニアになれるわけではない。
一流大学出でも、機械のテストなど、アルバイトでやりながら、正社員、ジュニアエンジニア、シニアエンジニアと経験を積めば積むほど上がって行くんだよ。

そもそも、大学出たからいきなりエンジニアなんてのは日本だけなんだよ。
エンジニア以外の仕事だって、例えばマーケティングの仕事だって同じだよ。

日本がジョブに対して流動性がなくて、シリコンバレーみたいにできないのなら、海外で働いたって良いんだよ。実力さえつければ、捨てる神もあれば、拾う神もあり。

というようなことを話してきた。わかってくれただろうか。

今日も、Twitter本社 San Francisco が日本向けスマートフォーン向け開発をアメリカでやってくれるエンジニアを日本で募集していた。

積極的にこういうチャンスをつかんで海外で働いたって良い。

すぐに海外で働けなくったって、短期ビジネスコースなどを受講しながら、仕事を探したってよい。

別に日本の大手企業にこだわる必要もないし、そもそも、大手企業がやりがいがある仕事をさせてくれるかどうかなんて、入ってみなければわからない。

目先を変えたほうが勝ちだと思う。

COSYは零細企業だけど、海外取引が非常に多い。
今年は社員をオーストラリアに出向に出すし、大手企業との共同開発の仕事もやっている。
やる気があれば、いくらでもできる。
でも、給料は安い。もう、これは致命的だけど、給料より修業だと割り切る人には良いと思うんだけどね。

大学卒業後10年経って、大企業で脇役、雑用仕事をしてきた人と、ガチンコ勝負でやってきた人、大きく差がつくと思う。

でも、COSYは相当優秀な人しか採用しない。COSYにとって、給料を払うということは本当に大変なこと。真剣勝負です。
優秀というのは別に偏差値が高い大学という意味ではなく、志と、自分の立ち位置でどうあるべきかという意識の高さ。今までどう生きてきたかという履歴。

例えば、これだけ、英語が重要だ、重要だと言われているのに、大学で英語のひとつも勉強せずに社会に出てくる連中なんて、理解できない。やる気がないとしか思えない。
一流大学の工学部を出ているのに、何も作ったことが無いなんて、ありえない。

カナダの大学で勉強していた時、機械科のJohnなんて、小学生の時に芝刈り機を改造して、ゴーカートを作ったりしていたようで、そのビデオを彼の家で見せてもらっときは笑った笑った。木の棒をテコに、ブレーキを作ったり、子供ながら工夫していた。

要は、Johnは機械いじりが好きなんだ。結果として、工学部へ行って、エンジニアになっている。
好きだからやる。就職なんて手段でしかない。

なんと、取りとめもないことを書いてしまったが、就活学生のみんな。原点に戻って、がんばろう。
自分が好きでもない会社をとりあえず受けまくるのは止めようよ。

会社に入って時間を無駄にするだけかもしれないよ。

2011年7月9日土曜日

教育ITソリューションEXPOへ行ってきました。

今日は土曜日ですが、ぜひ、行っておきたかったので、ビッグサイトへ教育ITエキスポを見学に行ってきました。

来年はぜひとも展示したいものです。










2011年7月3日日曜日

OA機器、複合機の節電、スリープモード1分の危険性

各社の複合機、OA機器の節電方法のページを見ると、こぞって、スリープモードに移行する時間を短くしましょうと出ています。

本当にそうなんでしょうか。

このスリープモードというのは曲者で、印刷や、コピーを開始してから、紙が出てくるまでの時間を最短にするために、スリープモードから復帰するときに、フルパワーでヒーターランプを点灯させます。
通常、フルパワーで、1500W程度です。通常のオフィスでブレーカーが落ちない、ぎりぎりの15Aの電流が流れます。

フルパワーでヒーターランプを点灯させると、停止していると定着ローラーがメルトダウンしてしまうので、機械もフルパワー全開でモータを回します。もちろん冷却ファンも急速冷却モードです。

もし、スリープ移行時間を1分に設定したとしましょう。

Aさんがプリント指示を出しました。その信号を受けて、機械はフルパワー全開モードで印刷可能状態に短時間で復帰しようとします。この時一時的に2分程度、最大電流が流れます。
プリントが終了し、紙の通過により温度が下がった定着装置をReady状態に持っていくために、プリント終了後、しばらく、定着温度安定化モードに入ります。

Aさんがプリントして、約3分後に、再度スリープモードに入ります。
ここで、1分ほどで、定着部の温度が急激に下がります。
ここで、Bさんが別の印刷を開始したとします。

また、機械はフルパワー全開モードで定着部を印刷可能なレベルまで温度を上げます。

結局、1分でスリープモードに入るように設定して、例えば5分程度に一度、だれかが印刷すると、スリープモードにしない設定にしていた場合よりも、はるかに多くの電力を消費してしまいます。

普通のオフィスなら10分に一人くらい印刷する場合はスリープモードは百害あって一利なしだと思います。

特に、オフィスの印刷機器を複合機に集約化しているオフィスなら、スリープモードへの設定は気を付けたほうが良いかと思います。1分なんて設定したら大変なことになります。

20分に一人印刷やコピーをする程度のオフィスなら、10分程度でスリープにしておけば十分でしょう。

スリープモード1分に指定して良いのは、印刷頻度の少ないオフィスのみ有効だと思われます。
とにかく、印刷しない、させない。これが消費電力削減の王道です。

残念なことに、弊社が調査した結果ではほとんどの会社で、大量印刷するユーザーは決まっています。
基幹システム出力など、仕方がない人も居ますが、必ず、なんでもかんでも印刷する困った人は居ます。さらに困ったことに、これらの人に自覚が無いケースがほとんどです。

ですから、躾、警告が必要になってくるのだと思います。

オフィスにおける電力消費 悪者は誰だ

オフィスにおける消費電力、本当に照明が一番悪者なんだろうか。

富士ゼロックスが面白いデータを出しています。

オフィスの消費電力とCO2排出を混同しているものの、おそらく相関性はあると思われます。
空調 44%
照明 22%
コンセント 22%

このコンセントから消費されている電力の内訳は
サーバー81%
OA機器(プリンタ、複合機、ファックス) 10%
ネットワーク機器 7%

こう見ると、サーバーをアウトソーシングするのが一番効きそうですね。でも、これって、付け替えしているだけ?海外のデータセンターを使えば、日本の消費電力からオフバランス化できますね。これは良い考えかも。もっとも、地球温暖化から考えると一考は必要です。

OA機器の消費は照明の約10分の一とのことですね。

でも、OA機器の消費電力は印刷量によって、大幅に変わります。印刷する量が多いと、定着ヒーターの電源が入りますので、一気に1500Wを消費し始めます。
社内で複数のプリント装置がバンバン動いていたら、照明どろこではない電力を消費します。

ということはやはり、印刷しない。というのが最も節電に効果的ということになります。

こう考えてみると、わが社の取り組み、「管理と躾でプリント削減」というのがいよいよ企業でも意味を持ってきますね。

ぜひ、弊社のマルチベンダー対応のツールを検討してもらいたいものです。

COSY プリントジョブモニター5.0
ペーパーカットNG

プリンタ、OA機器の節電方法まとめて掲載

いよいよ、企業に対する節電要求が実施され、オフィスにおける節電を真剣に考えなければならなくなってきました。
この夏、一番効果があるのはエアコンの設定温度を上げるという、社員にとってはあまり、うれしくない方法です。それではそれ以外はどうでしょう。

電燈をできるだけ消す、暗くて我慢する。これも天井の照明を消して、手元にLEDランプを置いて作業するなんて、涙ぐまし努力をしているようですね。

パソコンをラップトップタイプに変えて、電力ピークになる時間はバッテリー駆動で使うというのも、結構、効果があるかもしれませんね。

ではOA機器はどうでしょう。
せっかくですので、各社の節電に関する情報を取りまとめてみました。

エプソン 節電 ←これはちょっといただけない節電するための情報よりも買い換えて節電ってやつですね。
沖データ 節電 ←今ある機械の節電設定方法も出てるし、良いですね。ちゃっかり旧機種を買い替えると、どれだけ節電できるかを一覧表にしているところなんか、憎いですね。

キャノン 節電 ←OA機器だけではなく、いろいろな機器の情報も出てますね。

コニカミノルタ 節電 ←これは好感が持てますね。今持っている機械をどうやって節電するかが詳しく書かれています。

京セラ 節電
 ←スリープモードの設定だけですね。これでは情報不足です。

シャープ 節電 ←複合機のほうはまだまだ情報が出ていませんね。家電はいち早く掲載していますが。

富士ゼロックス 節電 ←停電時のHDDの復旧とか、実害が出たときの情報が出てますね。

リコー節電 ← リコーも節電については今ある機械をどうやったら節電できるか、ちゃんと掲載していますね。

2011年7月3日現在の情報なので、これから、情報が出そろってくるんだと思いますが、各社の特徴が表れる、面白いことがわかりました。
省エネを商機ととらえて、売ることばかり考えている会社。今使っているユーザーが突然の停電などで困らないように、サポートの面から情報を提供している会社。
Webの戦略利用がうまくできていないのか、いまだに情報が出せていない会社。

7月2日現在では、リコー、コニカミノルタ、沖データ に座布団3枚!

他のメーカーさん、がんばってねー。

2011年7月8日追加情報です。
大塚商会がまとめて、リコー機の節電方法を詳しく記載しています。

キャノン機のスリープモードまでの時間設定も大塚商会さんが説明しています。


キヤノン製複合機の主電源の切り方の説明

キヤノン機に限らず、デジタル複合機でFAX機能を搭載している機種は不便ですねえ。電源を切ったとたんに受信が出来なくなる。
はっきり言って、夜間、FAX受信だけのために、巨大な複合機の電源を入れておくというのは電力の無駄ですね。
本当は受信枚数が少ないのなら、FAX専用機のほうが消費電力が小さいですよね。
いっそ、NTTがやっているインターネットFAXにすればFAXにかかる電気代はゼロですよね。

2011年6月29日水曜日

暑中お見舞い申し上げます。

本当に暑いですね。
梅雨がまだ、明けていないというのに、今日の関西は本当に暑かったですね。

地球は長期の寒冷化サイクルに入っているとはいうものの、あきらかに、ここ10年で気温が高くなっていますよね。私が子供のころは、冬はもっと寒かったし、夏と言っても、盆を過ぎると、結構涼しかったような気がします。

また、街が熱を発する機器であふれているので、これが大きく、快感温度を上げるのに貢献しているんだろうと思います。

家は夏を旨として造るべし、昔の人は良く言ったものですよね。

窓の開かない高層マンション、断熱だけはしっかりしているので、熱がこもると、大変ですよね。

昔に戻りなさいと神様に言われているようなきがしますね。

2011年6月27日月曜日

ソフトウエア評価用QA環境

ソフトウエアを評価する場合、設備投資もばかになりません。
特に色々なサーバーOS,ネットワーク環境において評価を行っていかなければなりません。
WeSoftではテストに必要なあらゆる環境をインハウスで持っておりまた、バーチャル環境などはデータセンターを使って、評価を行っていきます。
中国でソフトウエア評価を行う、コストメリットだけでなく、このような環境を自社で構築することなく、必要に応じて利用するという賢い選択もありなのではと思います。




































2011年6月19日日曜日

OA機器の電力削減

この夏、危機的な電力消費削減が叫ばれています。
今回は、オフィスにある、OA機器、プリンタ、コピー機、FAXにおける節電について書いてみます。

そもそも、コピー機やプリンタがどのくらい電力を消費しているのでしょう。
通常、いわゆるデジタル複合機と呼ばれる機器は設計上、100V、15A を超えないように設計しています。つまり、最大で1500Wに収まるように設計されています。
通常の事務所のコンセントの定格が15AがMaxだからです。

消費電力の計算はP=VIですから、100VX15A=1500Wとなります。これは電子レンジがフルに動いている時よりも電力を消費していることになります。
ただ、複合機の場合、常に1500W消費しているかと言えばそうではなく、実際に紙に印字し、定着するときに最も電力を消費し、一定時間、印刷していない時はスリープモードに入ります。このあたりはエナジースターで規定された基準をクリアしているはずです。

ということは、電源を入れていても、印刷しなければ、そんなに電力消費しないことになります。
つまり、印刷枚数削減することが最も電力を削減するために効果があるということになります。

それでは、大きな複合機で印刷するよりも小型のLBPで印刷するほうが節電になるのでしょうか。
これも一概には言えません。小型の低速プリンタでも、印刷時は1200W程度消費するからです。確かに現在、省エネ化は進んできており、スリープ、待機時は数ワットというプリンタが多く出てきています。しかし、頻繁に印刷すると、小型の機械ですら1200Wも消費してしまうのです。
しかし、確実に言えることは、A4の印刷がほとんどなら、A3の複合機よりも、A4の単機能プリンタで出力するほうが、電力は少なくて済みます。

FAXを複合機から出力しているケースへどうでしょう。スリープモードから復帰したとたんに消費電力が上がってしまいます。単発的にかなり頻繁にFAXを受信するなら、確実にインクジェットなどの機械のほうが消費電力が小さくて済みます。

FAX受信枚数が膨大でないなら、インクジェットや感熱FAXを使う方が消費電力を削減できます。

いくら待機電力が低いと言っても、台数が多いと、事務所トータルでの電力消費は大きくなってしまいます。全体最適をはからなければなりません。

COSYでは現在のOA機器の使用状態を各種ツールを使って、測定し、最適な印刷機器の設置を提案するというサービスを行っております。ぜひ、一度お問い合わせください。

また、COSY Print Job Monitorなど、実際の印刷環境を測定して、最適環境を構築する元データにすることもできます。

We Soft社、広州オフィスを訪問してきました。

日本のプリンタメーカーのプリンタネットワークテストプロジェクトのため、中国、広州にある、WeSoftの広州オフィスを訪問しました。
オフィスは広州ソフトウエアパークの中にあり、中国に進出した、IBMなど、著名企業のソフトウエア開発拠点が入居しています。

もともと、WeSoftは米、NOVELL社の開発を行っていたエンジニアがファウンダーとして設立された会社で、NDPSなど、ネットワークプリンティング系に多くの技術ノウハウを持っています。

日本ではなかなかテストが難しい、いろいろなネットワーク環境を持っており、この環境を使えるだけでも、ネットワーク評価テストのQAコストの削減をはかることができます。
当然、テストを行うのは中国現地のちゃんと、教育を受けたテストエンジニアであり、日本で良く行われているような、パートを集めて、評価テストを行っているようなものとはレベルが異なります。

今回は、仕様書、マニュアル、すべて日本語のものをWeSoft社に提供し、その仕様書を元に、彼らの手でテストケースの作成を行いました。

今回、プリンタメーカーの技術部長がこられ、結果をレビューしましたが、彼らのQAで発見できなかったようなバグも少なからず発見され、当該機種の品質向上に貢献することができました。

2011年5月28日土曜日

関西学院大学、丸の内講座、後期にて講義をすることになりました。

今回は「国際ビジネス」についての講義です。

昨今、海外との取引は当たり前のようになってきていますし、海外駐在に出られる人も多くなってきています。最近の傾向としては、以前は、欧米が突出して多かったのですが、より、アジア地域への海外駐在が増えてきています。また、出張ベースで行かれる人も増えています。

本講座は、特に、若手、中堅の方を対象にした、海外へ行く場合の心構え、など、入門編として提供します。

詳しくは8月ごろ配布される、関西学院大学、丸の内講座パンフレットをご覧ください。
全6回、週一回2時間、6週間で終了です。
終了された方には関西学院大学から、丸の内講座、修了証をもらえます。
受講料はまだ、未定ですが23000円程度です。
関西学院卒業生の方は割引があります。もちろん、出身学校など、関係ありませんので、どしどしご参加お願いいたします。

2011年5月16日月曜日

起業バカ

最近、本屋で「起業バカ」という本を立ち読みしました。
「お、このバカは俺の事かあ」と思わず思ってしまいました。

企業に勤めていれば良いのに、みょうな自信、おごりで、勢いで独立してしまう。
ほとんどの場合は撃沈。

確かに、独立したときはかなり安易に成功するもんだと思っていたきらいがあります。

これから独立しようとしているあなた!じっくり考えましょう。

アップアップしながら、気が付いたら5年。

いやー、大変でした。いや、今でも大変。起業は思ったより大変です。好き好んでこんなことやっている自分がバカに見えるときもあります。よー頑張ったと思うときもあります。
まあ、これが人生なんでしょう。
楽しみましょう!

最近の原発事故に関するリスクマネジメントに思うこと

「絶対安全だと言ったじゃないか。」と原発を非難する人たちは言っているようですが、そもそも、世の中に絶対安全なんてものはあり得ないことは理解されているのだろうか。例えば自動車が絶対安全だなんて、だれも思っていないし、それでも利便性のため、運転している。多くの人にとって、ドライブは楽しみでさえもある。

一般に最悪の事態が発生しないように、管理するのがリスクマネジメントです。また、最悪の事態が発生した場合、どういう行動をとるかという行動計画を含んだ計画管理を危機管理(クライシスマネジメント)と呼び、分けて考えられています。

なるべく発生しないようにというのは確率論の話であり、通常、リスク値は確率と被害の度合いの関数で見積もられます。最悪の事態が発生したときにどういう行動をとるか、これが危機管理です。

リスクマネジメントと危機管理は似ていますが、異なります。発生確率と、被害度合いを下げるように経済効果を考えながら、マネジメントしていくリスクマネジメントに対して、危機管理は望ましくない最悪の事態が発生した場合にどういう行動をとる。そのためにどんな準備、行動計画を作っておくかということに重点を置いて考えられます。

今回の事故はリスクマネジメントはやっていたが、危機管理(クライシスマネジメント)が出来ていなかったということでしょう。想定の範囲を超えた事態が発生し、一番起こっては困ることが起こってしまったということです。

起こっては困ること=冷却機能が停止し、炉心の温度が上がり、メルトダウンを起こしてしまう。 結果として放射性物質をまき散らすという事態です。

これが発生してしまったのです。

今回の危機管理としては、非常用電源を原発外部から投入するなど、冷却手段を準備しておくことが出来ていなかった。

今回は発生しなかったが、火災が発生し、全焼することも考えられるわけで、その場合の対処も計画しておかなければならなかったはずです。

しかし、本当は半径50KM以内の住人をすぐさま一時非難させるというのが実は計画として盛り込まれていなければならなかったのではと思われます。
各国公館から、原発事故が起こったとき、すぐさま100Km圏内からの避難指示がでたのは、各国では危機管理マニュアルにそう書いてあったのだと思います。日本だけが、屋内退避というわけのわからない指示を出していました。今回の事例では家に籠った人々に対して食糧輸送計画さえもできてていなかったことも露呈しています。現実問題、家に籠れないなら、避難しかないのです。放射能の半減期から考えても、自明の理だったはずです。

今回想定外としきりに言っていますが、危機管理とはこの想定外のことがおこった場合、どういう行動をとるかが計画されていなかったか、不十分だったということかと思います。住民をどの時点で避難させるかという計画は作っておく必要があったのだと思われます。

想定というのはどんなものでも、設計する場合、前提条件として必要です。これなくして、モノは作れません。費用もいくらかけてよいのかわからなくなります。

想定外のことは確率の程度はあるものの、起こる可能性があると考えるべきです。

問題は起こったときにどうするかの危機管理(クライシスマネジメント)が重要になるということです。
フランスでのサミットで、管首相が絶対安全な原発を。と不可能なことを言っていますが、絶対安全なんてものはあり得ないのです。また、それをめざすと、莫大なお金がかかります。

発電も経済活動の一部である以上、税金を投入して、無制限に安全性を追求するわけには行きません。技術開発や設備にお金をかけるより、むしろ、原発半径30Km以内は居住禁止くらいしなければなりません。

ドラッカーが言っています。
リスクには以下の種類があります。


  1. とるべきリスク

  2. とってはならないリスク


  3. とらないことによるリスク

ひょっとしたら、原発を建設するというのは地震大国である日本では、とってはならないリスクなのかもしれません。










2011年5月15日日曜日

関西学院大学丸の内講座、受講生の集いに行ってきました。

昨日、関西学院大学丸の内講座の受講生OB,OGの会に参加してきました。
僭越ながら、講師代表として、乾杯の音頭をとらせていただきました。

とても便利な東京駅、サピアタワーで開講している、社会人向けのビジネス講座です。
昨年に続いて、今年の後期(秋~冬)のコースで講師をすることになりました。

2011年5月6日金曜日

人の処遇について思うこと

COSYは少ない人数ならが、少数精鋭で事業を行っています。

世の中、実力主義、成果主義などと言われていますが、今後もCOSYではチームドリブンでやって行こうと思っています。

プロジェクトチーム全体の成果はきっちり見て行くのですが、そのチームのメンバーひとりひとりの成績については精査することはありません。
チームの中で能力の個人差があるのは仕方がないことです。
その個人差を見つけて、処遇に差をつけたところで、あまり意味はありません。また、売上以外のその人の良い影響というのはなかなか測れるものではありません。
誰しも、得意不得意もあります。
チームの中で、足りないところをみんなで補って、結果として、想定していた、もしくはそれ以上の成果をあげればそれで良いわけです。
まだまだ、経験不足で実力不足でも、他のチームメンバーが教える、指導する、激励する。これにより、人はどんどん伸びるはずです。
もし、チームとして、成果が出ていないのであれば、それはほぼ間違いなく経営者の問題です。

このことを肝に銘じて頑張ってゆかねばと思う今日この頃です。

2011年4月23日土曜日

地方国公立大学の存在意義

最近、地方の国公立大学の存在意義が問われています。
就職に関して、むしろ東京の有力私大のほうが有利ということで、無理してでも都会の私大に行ったほうが良いということのようです。

昔は例えば早慶など、簡単に入れる学生が地方の国公立大学にもたくさんいました。経済的理由で地元の国立大学に進学する学生がたくさんいました。

私が大学生のころの国立大学授業料はたしか年間147,000円くらいだったと思います。また、家庭の収入が低ければ、比較的簡単に授業料免除になっていたような気がします。育英会の奨学金をもらえば、十分、親のサポートを受けずに大学を卒業できた時代でした。貧乏な家庭でも、自宅からなら、大学に通わせることができました。

今では入学金と授業料を合わせれば、80万円前後になるようです。毎年の授業料も50万円台だったと思います。これでは、ちょっと頑張って、都会の私大に行こうかということになるのかもしれません。
結果として親はかなり無理をすることになります。

経済格差が知識格差にならないように、大学運営は考えられなければならないですし、地方大学でも都会の私大に負けないくらいクオリティーの高い教育をしていくべきだろうし、魅力をあげていかなければならないと思います。学費はやはり親の収入に応じて免除システムを徹底していくべきだろう。子ども手当ばら撒きよりも、優秀だけれど貧乏な学生を伸ばすべきだと思う。

1980年代に海外の公立大学で実際に勉強して、日本の国立大学の教育の質の悪さをあらためて感じましたが、結局あのころの国立大学は安かろう、悪かろうだったのかもしれません。これではいけません。地方の優秀な先生方が頑張れる仕組みを作るべきだろうし、どうやって、世界に通用する社会人を作り出すのか、明確なビジョンが必要です。

日本は人的資源しか無いのだから。

今回の震災地に対しては、経済的理由で高等教育が受けられない優秀な人材をどう、救済するか、真剣に考えなければならないと思います。

子ども手当ばら撒きの愚はやはり、貧乏な家庭も裕福な家庭も、優秀な子どもも、そうでない子供も、一律にばら撒きを行ってしまったことだと思います。
地方でも質の高い教育が受けられる、地域社会に貢献できる人材を輩出する。これに注力するべきだと思います。日本は人材しかないのだから。

徹底的に大学用途に徹したプリントマネジメントソフトを提供しよう。

COSYは小さな会社ですが、徹底的に文教用途に徹したプリントマネジメントソフトを提供していこうと思っています。

論文やレポートの印刷、ネットやデータベースサービスからの資料収集。やはり、紙に印刷された情報が無ければ、効率的な知的活動や知的生産はできません。
大量に印刷することがやむおえない場合もあります。しかしながら、失敗印刷や、クラブ活動のビラとか、本来の学業に関係の無い印刷は制限する必要があります。
大学ではこのような不要な印刷のため、多大なコストを負担しています。

そのため、最近、特に国立大学で、印刷に課金する方向に安易に流れているような気がします。
課金システムを構築するために、大手事務機メーカーに丸投げで、多大な金額をかけて、発注しようとしています。また、丸投げすれば、機器、消耗品に関して割高な費用が設定され、全体として、かなりの経費が消費されることになります。

本当にこれで良いのでしょうか?

本来、このような費用は本当に印刷が必要な研究者や、学生に向けて支払われるべきだと思います。

COSYの提唱するプリントマネジメントシステムは以下のとおりです。




  1. マルチベンダー対応でどこの機械にも出来る限り対応する。結果として機器購入時に市場で最も適切な価格を提示してきたメーカーの製品を導入することができる。


  2. 間違い印刷を極力防ぐソリューションを提供していく


  3. 適切なルールを持って、カラー印刷をしてもらう。


  4. 年間に支払っている消耗品代金に見合った価格の管理システムを提供する。


  5. 課金するにしても、例えば上限の500枚を超えた部分に限って課金するなどの対応をとる。


  6. 大学院生に対しては2000枚まで無料にするなど、柔軟な対応


  7. あらかじめ決めた印刷ルールに反する印刷を行った場合は警告を表示して、徐々に学生を啓蒙する。(プロッターでWebを印刷など禁止)


  8. 導入するなら学生の使い勝手を向上させることを念頭に置く。


  9. 学部単位、研究室単位でも手軽に設置できる簡単さ、低価格を実現する。

私も海外で複数の大学で勉強させてもらったり、日本でも、大学院ですばらしい勉学環境を提供してもらい、感謝しています。最近の学生を圧迫するような大学法人や事務機業界の動きに憤りを感じております。
日本が知的生産性で海外に負けるのは憂慮すべき事態です。

本来、経済的に困窮している学生でも学べるということのために設立された国立大学が学生に負担を強いるのは本末転倒です。私が大学生のころは、授業料免除+年間500円の寮費+アルバイトで100%自分で大学に通っていた学生がたくさんいました。経済格差が優秀な将来をになう人材の勉学を挫くような結果になってはいけません。私の父などは、原爆の多大な被害を受けた広島大学でバラックに住みアルバイトしながら、必死に勉学を続けたようです。

企業の存続性と社会的な意義はよーく考えてみる必要がありそうです。

2011年3月14日月曜日

謹んでお見舞い申し上げます。

このたびは東日本で発生いたしました地震および津波災害で被災されました方々に謹んでお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りしております。

COSY
森川祐輔

2011年3月5日土曜日

オーストラリアに出張してきました


2月末にオーストラリアに出張してきました。夏とは言え、長そでが無くては肌寒い日が続いていましたが、快適でした。

2011年1月23日日曜日

フェルマーの最終定理

YouTubeでたまたま見つけたNHKスペシャルで、フェルマーの最終定理の番組をやっていた。
アンドリュー・ワイズ氏は7年かかって、300年以上も天才数学者たちが立ち向かっても歯が立たなかった定理を証明したというのです。
xn + yn = zn (nの部分はべき乗です) n=2はご存じピタゴラスの定理ですが、2以外の整数でこれを満たす数字は無いという、ことを証明するわけですが、これに一生をかけて取り組むというのはすごいことですね。300余年の間に、一生をかけて、取り組んで、証明できなかった数学者がたくさんいるわけで、人生すべてかけて、徒労に終わるというのは他の人から見れば、なんで?と思うわけですが、それだけ情熱をかけ続けることができるというのがすごい。

紙と鉛筆だけで、業績をあげることができる、これはすごいことです。
また、この定理を証明する、基本的な考え方は日本人、谷村、志村、両氏が考えた理論が元になっていたというのもすごい。

敗戦後、何も無い日本で、紙と鉛筆があれば、世界をあっと言わせる研究ができる数学と、原子物理の世界で著名な日本人研究者が出たのは、偶然ではないでしょう。なんら一次資源の無い日本がここまでの経済大国になったのは、紙と鉛筆で頑張ったからです。日本人の頑張る能力というのはすごいなあと思う、今日、このごろです。

今の世の中ではコンピュータソフトが似てますよね。たとえパソコンが無くても、紙と鉛筆があれば、画期的なソフトは作れますからね。半導体設計もそうすね。回路設計は頭の中だけでできるので、紙と鉛筆があればOKです。

思い起こせば、大学を出たばかりで、機械の設計を始めたとき、当時は紙に鉛筆で図面を書き、頭の中で考えた機構を紙に表記する。それを試作工場に出すと、なんと、動く機械が出来てくるのを目の当たりにしたとき、あのショックはわすれられません。紙と鉛筆で考えた機械が、一台200万円もする機械が出来てくるんですよ。紙と鉛筆の代金はおそらく2000円以下、それが一台200万円!2000倍の付加価値がついたことになります。機械は何千台も生産しますから、5000台としても、10000000倍の付加価値!これが、日本が経済大国になった理由なのでしょうか。結局、人間の頭脳が付加価値を生む。

しかし、これらの優秀な学者が出たのも実は戦前の教育を受けていたからなのかもしれません。ソフトも、半導体設計もアメリカなどに負けているような気がします。戦後教育ははたして、そのような画期的な発想、業績を残す野心家的教育が出来ていたのかと、少し心配になります。
がんばれ日本の科学者!

2011年1月15日土曜日

労働生産性と日本の企業社会

日本の労働生産性は低いと言われて久しいですが、生産性=効率と考えると大きな間違いと、藻谷さんが言われています。労働生産性は労働者一人が生み出した付加価値ですから、確かに一人の人が効率良く仕事ができるようになれば、生産性は上がるような気がします。

しかし、今の日本で起きていることは、付加価値の絶対額が下がっているということのほうが問題のようです。
例えば、昔は電子レンジは当時の価格でも10万円くらいしました。今では当時の機能なら1万円以下で買えます。全体の付加価値が大きく下がってきているわけです。当時の10万円は今の仮に30万円(給与が3倍になっているとして)とすると、付加価値は1/30に下がっていることになります。このような状態で、生産効率を30倍にしても、やっと当時と同じということになります。製造原価を考えると、効率を40倍くらいにしないと無理ですね。40倍にしようとすると、それにかかわる工場労働者も増えるはずですから、実は一人当たりの生産効率はそんなに上がらないはずです。日本人の効率は上がっているかもしれませんが、海外工場で労力が増えているはずです。

多くの日本企業は少ない人数で生産効率を上げて、良いものを安く作れば儲かると思って、ほとんど宗教のようにこれに注力してきました。例えば三洋電機は一生懸命白モノ家電を作り、売上は膨大な金額となっても、営業利益はほんのチョット。実は赤字という状態を続けていたのだと思います。(三洋電機関係者の方ごめんなさい。ただ、典型的な例だと思うので勘弁してください。)

本当は電子レンジの生産は発売後10年くらいで止めて、別の事業に移らなければならないところを止められなかったのだと思います。たぶん、真相は止める気もなかったのかもしれません。でも、ほとんど全部の日本企業がそうでした。

本来、労働生産性を上げるためには、付加価値を最大限に増やすことが重要で、そこが多くの日本企業では出来ていなかったのではと思います。

シャープのヘルシオとか、高く売れているじゃないかと、お叱りもあるかと思いますが、電子レンジが出たころ、サラリーマンの給与と同じかもっと高い値で売れていました。そう考えると、ヘルシオでもたかだか、給料の1/3くらいでしかないことを考えると、もっと付加価値の高い事業に同じエンジニアの能力を振り分けるべきだったのではと思います。

これが、エンジニアの浪費です。

とは、言っても、付加価値をそれだけとれる事業を見つけるのは大変です。そのための技術開発も膨大な投資がかかるかもしれません。能力の足らないエンジニアは退職してもらわなければならないかもしれません。

アメリカのエンジニアは良く勉強します。私も夜、カリフォルニア大学の技術講座に通っていましたが、たくさんのエンジニアが仕事が終わったあと、勉強していました。日本の場合は、エンジニアは毎日残業でヘトヘトで、勉強する気力も機会もありませんでした。これでは、電子レンジや炊飯器しか作れないエンジニアが増産されてもおかしくありません。これは不幸なことです。
(念のため、ヘルシアを開発したエンジニアはすごいですよ。尊敬します。でも、もっと付加価値の高いフィールドを与えてあげられなかったのでしょうか。。。。経営者の怠慢です。)

現在の日本の技術立国の凋落は企業がエンジニアを再生していなかったことと、その事業分野で付加価値の大幅低下が起こっているにも関わらず、生産効率向上にばかり邁進していた結果だと思います。

付加価値を上げるにはどうするべきか。日本の技術蓄積があればできます。

みんな、元気を出して頑張りましょう。

MPS vs MSP?

事務機業界ではMPS,MPSと騒がれて久しいですが、アメリカではMPSはMSP "Managed Service Provider"が提供するITサービスの一部に含まれると解釈されています。中小企業にも、MSPは有効な手段として考えられていることを考えると、MPSもMSPの一手法として、中小企業に適用できるのかもしれません。

2011年1月3日月曜日

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

早いもので、今年は平成23年ですね。
私はちょうど、平成に変わったときはカナダに在住していたため、どうも、いまだに昭和と平成のつながり部分の昭和と、平成と西暦がなかなかピンときません。しかし、あれからすでに23年も経つのだと思うと、われながら、びっくりします。
また、会社を設立して、すでに5年目に入り、時の流れる速さにはわれながら驚きます。
思い起こすと、あの時こうしておけば良かったのではとか、ああするべきではなかったとか、いろいろ考えます。

先日面白い話をラジオで聞きました。
木々というのは台風や落雷で枝や幹が折れても、その折れたことはすぐに封印して、次にどの枝を伸ばそうかと考えるように、どんどん、自分の体で大丈夫な部分を伸ばしていくようなります。

そういう考えを身体障害者の子供たちに見せ、実際に大木にツリークライミングの手法を使って登らせてみる。木の上部から眺めた景色を体験させて、昔のことや、今、体が不自由なことはそれはそれと受け止めさせ、自由になる部分を伸ばす。そういうポジティブな発想に変えていく。がんばれは、大木にも登れるということを体感させることにより、未来への希望を抱かせる。自分の無限の可能性に気が付いてもらう、そういう取組をしているカナダ人が居ます。

今の自分の立ち位置を是として、未来のみを見つめて考える。そうやっていくことにより、道が開けるのだと思います。

いくら考えてもやり直しのきかない過去のことを考えていても、時間の無駄ですよね。
過去を反省して、未来に生かすということも重要ですが、そればかりやっていても時間の無駄。

今できることは何か、自分の得意なことは何か、とにかくアクションをとってみて、だめならやり方をかえて、また、がんばる。人生この繰り返しなんだと思います。

特に、就職難で落ち込んでいる学生たちにも、道は一つではない、答は無限にある。あるのは自分にとって、ベターと思える選択枝をとっていく、その中でゴールを定めていく。また、選択枝を選ぶときの自分の基準。これを持っていること。これが重要なんだと思います。

本年も皆様、どうぞ、お体に気を付けてすこやかにお過ごしください。

2011年 正月

森川祐輔